ハンドメイド作家なるには

ハンドメイド作家になるには

ハンドメイド作家とは?


ハンドメイド作家とは、その名のとおり自分でデザインし制作・販売まですべて行う人のことです。
アクセサリーなど自分で作って身につけたり、誰かにプレゼントするために作ってた経験がある方が多い印象があります。

ECサイト(ネット通販)が今のように当たり前ではない時代はハンドメイド作家として活動するのはとても難しかったと思います。
今はいろんな環境が整っていますのでハンドメイド作家としてデビューするのに適した時代と言えますね♪

ハンドメイド作家に向いてる人


お金を頂いて自分の作品を提供するわけですから、センスや技術力などに自信がなければいけませんね。

「私の作品なんて・・・」と自信のない気持ちを抱いていると、その気持ちはお客様に伝わってしまいます。
自己肯定感を高めて活き活きと活動できるメンタルはとても大切です。

職人気質が強すぎるのもあまり良くないかもしれません。
制作活動をしていると「ここをもっと◯◯にしてほしい」といったご要望を頂くことがあります。
気持ちよく柔軟に対応できるだけの心の余裕、懐の深さも大切ですね。

とはいえ、なんでも柔軟に言われるがまま対応するのは違うと思います。
せっかくのデザインや配色が台無しになってしまうようなご要望を頂いた場合、あまり良い仕上がりにならない旨をお伝えするのは大切なことだと思います。

なぜなら、ご要望にお応えして制作した作品も”あなたの作品”です。
デザインや配色などがあなたのセンスとはかけ離れたものに仕上がったとしても、”あなたの作品”として見られるわけです。

なので、ご要望にお応えして仕上げるとあまり良い感じにならない場合はやんわりとその旨を伝えたうえで「こんな感じにすると良い仕上がりになるかもしれません。試してみましょうか?」とご提案できるハンドメイド作家さんはとても安心感・信頼感がありますね♪

センスのある人

デザイン的なセンスや技術がある人がハンドメイド作家に向いています。
これはもう言うまでもありませんね。

コツコツと努力を続けれる人

最初はまったく売れません。
それでもコツコツと新作を作ったりブログやSNSで発信したりし続けることができる人でなければいけません。
何ヶ月もまったく売れないとなると投げやりになったり諦めたりしてしまいそうですが、それでも踏ん張ってコツコツと継続できる人でなければいけません。

雑務もしっかりこなせる人

メール対応や梱包作業などもこなさなければいけません。
当然確定申告もしなければいけませんので売上や経費などの管理や記帳もしなければいけません。

どうすればハンドメイド作家になれるの?

自信のある分野に特化して制作・販売しよう

私は天然石を使用したブレスレットやネックレス、ストラップの制作・販売をしています。
昔から天然石に触れる機会が多く馴染みがありましたし、個人的な趣味で制作したりもしてましたので、意識せずとも経験値を多く積むことができていました。

アクセサリー制作が得意ならアクセサリー作家として、裁縫が得意なら手芸作家として・・・。

ハンドメイド作家としての色といいますか世界観はとても大切です。
手広くいろんなものを制作・販売するよりも、特定のジャンルに特化した方がよいと思います。
特定のジャンルに特化した専門性の高いハンドメイド作家の方が安心感・信頼感がありますからね。

経験値を積み上げる

最初のうちはまったく売れません。
売れないので制作する機会がほとんどありません。

売れたら作ろうという姿勢では経験値がまったく上がりませんので、何かしらの理由をつけて制作活動をし経験値を積み上げていかなければいけません。
たとえば家族や友人にプレゼントするために制作する、といった感じですね。

ただプレゼントするだけではなく、作品に対する感想や使用感、耐久性など、いろんなレビューをもらいながら改善できるところは改善して作品の完成度を高めていきましょう。

最初は赤字になることを受け入れましょう

最初のうちは上記のように経験値を積み上げるために制作活動をするので、材料の仕入れに費用がかかるのにプレゼントするからお金は入って来ず赤字になります。
お金は出ていくけど入ってこない状態ですね。

こればかりはしかたありません。我慢の時期です。
最初から黒字というハンドメイド作家はおそらく存在していないと思います。

後述していますが、赤字スタートになる宿命なので”副業でスタート”しなければいけません。
本業があるからこそハンドメイド作家としてのスタートを切ることができます。

ハンドメイド作家は自分のペースで気軽にできる?


ある程度売れっ子の作家になると自分の時間を確保することは難しくなります。

制作しなければいけない作品の数も増えますし、メール対応も増えますし、梱包作業も増えます。
さらに新作も作らなければいけませんし、新作を作れば紹介ページや撮影なども行わなければいけません。
めちゃくちゃ忙しくなります。

「明日はお休み」と休日を自分で決めることはできます。
しかし、お休みすると受注作業やメール対応などすべて後回しになるので、休み明けがめちゃくちゃ大変になります。

私の経験でいえば、休まずに毎日ずっと活動し続ける方が肉体的にも精神的にも良い状態で安定します。

旅行などに行きたい人は売れっ子になる前にしっかり行っておいてください。
売れっ子になってから旅行に行くのはかなり難しくなりますので。

ハンドメイド作家の月収は?


ハンドメイド作家として何年活動しているかで月収に差が出るといわれています。
少しずつ販売実績が積み上がっていくとそれが信用・信頼に繋がるので売れやすくなっていくわけですね。

活動歴2年以内なら0-2万円ほど
活動歴5年ほどで10万円ほど
活動歴10年ほどで20万円以上
になるイメージです。
(もちろん人によって差はありますのであくまでも目安です)

月収は気になるところですが、月収よりも月商の方が分かりやすいと思います。
なぜなら月収は月商からいろんな費用を差し引いて残った額なのでちょっと分かりにくいからです。

月商とは月の売上ですね。
作品の販売価格が3000~8000円ほどがメインの場合、まずは月商5万円を目指し、達成したら月商10万円を目指し、次に月商30万円、そして月商50万円、月商100万円を目指すイメージです。

月商30万円を超えたあたりから売れっ子ハンドメイド作家と自負していいと思います♪

ガツンと儲けて年収1000万円!というのは非現実的だと思います。
というのは、たくさん売れるということはたくさん作らなければいけないからです。
ひとりで活動しているならすべて自分で制作・梱包・発送をこなさなければいけません。
もちろん問い合わせも毎日たくさん来るようになるのですべて対応しなければいけません。

ご注文を頂いてから制作することを前提に考えていますが、作品によってはあらかじめたくさん作っておいて売れたら発送だけすることもできると思います。
この辺はどんな作品を制作・販売するかでだいぶ違ってきそうですね。

私はご注文を頂いてから制作する受注生産を徹底しています。
あらかじめ作っておくことはしません。
なのでガツンと大きな売上を上げることはできません。私が対応できるキャパは超えないようにしているからです。

ハンドメイド作家と名乗りながら既製品を買って転売してるだけの人もいると思います。
自分では制作していないの売上規模をどんどん大きくしても問題ないでしょう。転売するだけですから。

しかし、言うまでもなくハンドメイド作家ではありませんので論外です。
ビジネスとしては成功する人もいるかもしれませんが、私はハンドメイド作家として活動していきたいですし、あなたにもそうであってほしいです。

ハンドメイド作家としての活動ではガツンと大きく儲けるのは難しいですが、自分でデザインし制作し、そして喜びの声を頂けるのはハンドメイド作家の醍醐味です。
めちゃくちゃ嬉しいですし、生きる喜びを毎日実感できます♪

月収や月商も気になると思いますが、あまり気にせずに制作活動に励むのが健全だと思いますよ。

ハンドメイド作家から購入するメリット


ハンドメイド作家から購入するということは、その作品を実際に作ってる人と直接やり取りができるということです。

既製品ではないので細かい要望を出すことができます。
私の場合でしたら、「金属アレルギーなので金属は使用しないでほしい」「ゴールドではなくシルバーの方がいい」といったご要望にひとつひとつ柔軟に対応しています。

サイズ調整も柔軟に対応できますし、誕生石を組み込んで制作するといったこともできます。
実際に作ってる私と直接やり取りできるからこそ可能な柔軟な対応ですよね。

逆に言いますと、柔軟な対応は面倒だから”掲載写真の構成以外では制作できません”としてしまうとそれはもはやハンドメイド作家とは言えないと思います。

あなたはハンドメイド作家になりたいわけですから、あなたと直接やり取りできるということにメリットを感じてもらえるような柔軟な対応を心がけましょう。

まずは副業からスタートしよう


素晴らしい作品を制作すればすぐに売れるのかといえば、そうではありません。

最初は実績がないので「この作家さんから購入しても大丈夫なのかな」と不安に思われてしまいます。
また、そもそも存在自体を知ってもらえるまでに時間がかかります。

最初のうちは経験値を積み上げるための制作作業をするので材料費だけがかかります。
お金は出ていくけど入ってこない状態が続きます。

生活の土台がちゃんとあったうえでハンドメイド作家として活動をスタートするのがよいです。

たとえば平日は普通に働いて、土日だけハンドメイド作家としての活動を少しずつやっていくのもよいと思います。
または、毎日仕事が終わって家に帰ってからハンドメイド作家としての活動を2時間ほどやるのもよいですね。

いずれにしてもハンドメイド作家一本で生活できるようになるまでにはだいぶ時間がかかりますので、本業をちゃんともったうえで副業としてスタートしましょう。

「このままでは生活ができない」と焦ったりシンドイ思いをしながら活動するのは楽しくないですし良い作品は生まれないと思います。

自分のECサイトを作って販売する?それともCreemaやminneで販売する?


ずばり両方やりましょう。
自分のECサイトを作るのは時間がかかります。私は自分で作ったのですが、PCでもスマホでもキレイに見れるレスポンシブデザインのサイト制作に慣れていなかったので完成まで10ヶ月ほどかかりました。

なので、Creemaやminneに出品しつつ自分のECサイトをのんびり制作していけばよいと思います。

自分のECサイトを作るのはかなりハードルが高いです。
HTMLやCSSなどある程度理解していなければいけませんし、専門業者さんに作ってもらうとなるとかなり高額になります。

サイト制作未経験の方は、まずはCreemaやminneに出品してハンドメイド作家としての活動をスタートし、だいぶ売れっ子になってきたら専門業者さんにECサイトを作ってもらうのがよいかなと思います。

ECサイトを作るのはどのショッピングカートのシステムを契約するかを決めなければいけなかったり、いろいろ面倒なことが多いです。

BASEやSTORESといった簡単にECサイトを作れるサービスもありますので、そういったサービスを利用するのもよいかもしれませんね。

WordPress(ワードプレス)でECサイトを構築することもできますが、これはオススメできません。
なぜならWordPressやプラグインのバージョンが上がっていくといつかどこかで不具合が発生してしまう可能性があるからです。
そうなったときすぐに対処できるだけの知識・経験があれば大丈夫ですが、そうでなければ完全に詰みますのでWordPressでECサイト構築はオススメできません。

Shopify(ショッピファイ)は使ったことないですが、WordPressのような感じでサクサクッと構築していける感じなのでけっこうオススメだったりします。

Instagramにあなたの作品をコンスタントに掲載しよう


Instagramに作品を掲載するのは必須だと思います。

とはいえ、掲載するためにわざわざ何かしらの作品を作って撮影して・・・とやるのはオススメできません。
なぜならあまりに手間なので継続できないからです。

私の場合、Instagramにはオーダーメイド作品の写真を掲載しています。
オーダーメイドのご依頼を頂いた場合、まずは試作をして写真撮影をし、その写真をお客様に開示します。
通常の作業の流れで写真が誕生するわけですね。この写真をInstagramに掲載しています。

Instagramに掲載するために写真を撮っているわけではありません。
これが重要です。

Instagramに掲載するための手間は一切かけていないので、フォロワーさんが増えなくてもまったく気になりません。
何の効果がなくてもまったく気になりません。
だからこそ継続できるわけです。

2025年5月の段階で当店のInstagramのフォロワー数は3000前後です。
フォローはしていないのでいわゆる”フォロー返し”はありません。純粋に3000前後です。

有名なアカウントに比べると小さい規模ですが、ブレスレットの写真を淡々と掲載しているだけのアカウントの割にはなかなかの数になっていると思います。
これが実はけっこうな武器になってきます。

Instagramのアカウントを成長させてハンドメイド作家としての信頼度を高めよう


Instagramは集客にはあまり使えませんが、ハンドメイド作家としての信頼度を高める武器としてはとても効果的です。
Instagramにはサイトに掲載している既存デザイン以外の作品、私の場合はオーダーメイド作品(試作を含む)の写真を掲載しています。

サイトに掲載されていない作品がずらりと並ぶので見栄えもよいですし、いろんなデザインに対応できることをアピールすることもできますね。

また、オーダーメイドの問い合わせなどがあった場合はInstagramのアカウントを紹介して見てもらうと話がスムーズになります。
「当店のInstagramにはオーダーメイド作品がたくさん掲載されていますので、イメージに合う作品があれば教えてくださいね」といった感じで話を進めることができます。

参考デザインがある状態でオーダーメイドの話を進めることができるのはとても分かりやすいですね。

こういった分かりやすい対応は信頼度を高めます。
「この作家さんなら任せても大丈夫そうだ」と思ってもらえるわけですね。

今の時代もブログはとても効果的な情報発信・集客ツール


YouTubeやInstagramなどが主流になり「ブログ」という言葉はすっかり耳にしなくなってきましたが、今でもとても効果的な情報発信・集客ツールです。

Google検索ではあなたの作品が掲載されているページが上位表示されることはおそらくありません。
ECサイトを作ったとしても、あなたのECサイトが上位表示されることはおそらくありません。

販売関連のページは情報収集しようとしている検索ユーザーにとってはあまり有意義な情報源ではないため上位表示されにくいです。
なのでGoogle検索からアクセスを集めることはできないわけです。

ブログは情報発信のためのページになりますので検索ユーザーとの相性が良いです。
ブログのページがアクセスを集めてくれて、そこからあなたの作品を知っていただく流れを作ることで集客ツールとして機能します。

私は天然石を使用したブレスレットなどを制作していますので、天然石やパワーストーンに関連した内容をブログに書いています。
具体的には「◯◯という石の効果はこんな感じです」といった内容です。

こういったページがたくさんあるので、天然石やパワーストーンに関連した何らかの検索をした際、私のブログのページが検索上位にくる場合があるわけです。

ブログを見てくれたユーザーは「この人は天然石にとても詳しいんだな」と興味を持ってくれるかもしれません。
そしてさらに「こんな詳しい人が作ってる作品ってどんなのだろう」と作品に興味を持ってくれたりします。

ブログは今の時代もとても効果的です。

言い訳的な自己紹介をするハンドメイド作家にはならないようにしよう


趣味で作ってる素人作品なのでノンクレームでお願いします、といった感じで自分自身の評価を下げた自己紹介をしている方もおられます。

何かあったときモメるのはイヤですから”素人なので”と逃げ道を作って自分を守ろうとしているわけですね。
気持ちは分かります。

Creemaやminneが誕生した当初はこういった自己紹介をしているハンドメイド作家さんはとても多かったです。
まだみんな手探り状態で制作活動をしていましたし、「ハンドメイド作品=素人がつくったモノ」といった印象を持つ人が多かったように思います。

しかし今のハンドメイド作家さんのレベルはものすごく高いです。
ハンドメイド作家さんの人数もどんどん増えてきて切磋琢磨しながら全体のレベルが上がっているわけですね。

もはや今は「ハンドメイド作品=既製品にはない高いレベルのモノ」という印象が強くなってきました。
”ハンドメイド作家をしています”と自信を持って名乗ることができるほど認知度も高まっていると思います。

だからこそ、作品を販売するのなら自信を持ってください。
最高の作品をご提供しますよ!という気持ちで活動してくださいね。

ハンドメイド作家への第一歩を踏み出そう!


まずは家族や友人へのプレゼントを作ってみましょう。
そして素直な感想を聞き、使い心地や着け心地、耐久性などのレビューをもらいましょう。

作品によっては、新品の状態だととてもよかったけどしばらく愛用しているとすぐ壊れてしまったとか、色落ちしたとか、何かしらの問題点が出てくる場合があります。

そういった問題点を収集しながら作品づくりに活かしていくことで「お金を頂ける作品」を作ることができるようになっていきます。

ここまで読んでいただいたあなたの”ハンドメイド作家になりたい”という気持ちは本物です。
その気持ちを行動に移してください♪
ハンドメイド作家への第一歩を踏み出そう!

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